くまのワーホリ体験記

くまのワーホリ体験記

30手前で脱サラしてちょっとだけワーキングホリデーでオーストラリアに行くブログ。ホリデー要素強めの日記がわりの備忘録。いつか誰かの役に立ちますように。

イギリス人WWOOFerとのお別れ【オーストラリアでワーホリ!14日目→15日目】

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外国人は漢字好きだなと実感した話。

ども!くまです。

書き溜めてた記事を順々にアップしてて気付いたのですが、実はうちの農場にくまとは別のWWOOFerが来てました。

が、まったく記事に書いてませんでした笑

今回はその子の事を。

めちゃめちゃしっかりしてるイギリス人

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彼女はイギリスから来た20歳の女性。くまが農場に来た2日後にやって来た。

イギリスから来た女の子:私フライヤ。よろしくね!

(((握手ガシっ!)))

くま:あ、はじめまして。くまだよ。(そわそわ)

これが正しい挨拶の仕方か!ガッチリ目を合わせてハキハキ挨拶。そして握手!勉強になります。。

そんな彼女はイギリスで農業を営む家庭に生まれ、世界各国を巡りながらWWOOFを活用して各地の農業を学んでいるらしい。いずれは本国に戻って家を継ぎたいそうだ。カッコいい。

そんなこんなで、ボスとその奥さん、そしてフライヤ、くまの4人での生活がスタートした。

彼女はまったく物怖じしない

フライヤは来て早々、ボスともバチバチやり合ってた。

フライヤ:この荷物ここに置いとくよ?

ボス:う、うーん。そうだな…

フライヤ:イエスかノーかはっきり言って。はやく。

てな具合に年齢差とかも特に気にする事なくズバズバ動いてく。当然ボスとの衝突も何度かあったけどその度に何だかんだ仲直りしてた。

彼女は菜食主義者

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フライヤはビーガン(菜食主義)だった。俺は知識ではその存在を知ってたけど、実際に出会うのは初めてでなんだか新鮮だった。ので色々聞いてみた。

おれ:フライヤはビーガンだよね?なんでお肉食べないの?

フライヤ:なんだか違和感があるんだよね。お肉とか乳製品食べる事に抵抗があるの。

おれ:そういうものなの。イギリスには多いの?ビーガン。

フライヤ:多くは無いけどそこそこ居ると思うよ。特に都市部に多いと思う。ここらみたいな農村部には少ない傾向だと思う。

おれ:日本じゃ出会ったこと無いんだよねまだ。肉食べなくて身体は大丈夫なの?

フライヤ:問題ないよ。なんなら野菜だけの方が健康的で力強くなれる気がするの。私はね。

おれ:ふーん。そうなの。

色んな人がいるんやなー。

奥さん、ビーガン向けのメニューに困る

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一番フライヤの為に色々工夫してたのはボスの奥さんだった。肉は勿論、乳製品も卵もNG。それでもフライヤが喜ぶようなメニューを奥さんはネットで探しながら毎日準備してた。(やさしい人だ)

ホムズって言う豆で作ったペーストとか、野菜ハンバーグとか、ココナッツチーズ(そんなのあるのか!)を使った野菜オンリーピザとかとか。

フライヤもとても喜んでたし、俺も普段食べないようなメニューが追加されるので楽しかった。ボスの奥さんはとても料理上手なのだ。

それにフライヤはとても美味しそうに収穫した果物や野菜を食べていた。(特にロックメロンがお気に入りで、毎晩ほんとに嬉しそうだった。)

僕らはなかなか良いチーム

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野菜や果物の収穫やパッキングはさすが農家の娘。お手の物だった。

路上販売の接客にしても、元々の物怖じしない性格と母国語としての英語は彼女の大きな武器だった。

ボス曰く彼女は売り上げを大きく上げてくれたそうだ。

実際、週末街に出かけて4人フルメンバーで路上販売した時なんかはとても良かった。

ボスがメインの接客、奥さんが会計、彼女が接客のサブとパッキングをして、俺はスイカをひたすら売る笑

英語で分かんないことがあったらフライヤが助け舟を出してくれたし、重い荷物は代わりに俺が運ぶ。

ガッチリ噛み合ったチームとして、我々はクリスマス直前のラッシュを乗り切ったのだった。

あっと言う間にお別れの時

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実質フライヤが農場に滞在していたのは2週間足らずだった。それでも毎食ご飯を一緒に食べて、朝日が昇ってから日が暮れるまで共に働いて居ればそれなりにみんな仲良くなる。1ヶ月近く共に過ごしたような感覚だった。

クリスマス前日の朝、彼女は旅立った。ブリスベンでイギリスから来る友人と合流しクリスマスを過ごすらしい。その後はまたオーストラリア各地を巡るそうだ。

ボスと奥さんは彼女に早めのクリスマスプレゼントを用意していた。(可愛らしいスイカ柄のポーチ)

くまはクリスマスカードを渡した。

あなたの名前を漢字で書くと…

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クリスマスカードと言いつつ実際は日本から持ってきていた年賀状を使った。来年の干支、イノシシが書いてあるやつ。

そして、これもまた日本から持ってきた筆ペンで『謹賀新年』『富来哉』とドドンと書いて、メッセージを下に添えた。

“富”はhappy、“来”はcome、“哉”はstart って意味の漢字で、”フライヤ”って読むんだ。

楽しいクリスマスと新年を過ごしてね。素晴らしい旅行になりますように。

完全に当て字で、なんだか暴走族の夜露四苦的なあれなんだけど、これがとても喜んでもらえた。

フライヤ:わお!これなに!クリスマスカード??

おれ:そう。あと、漢字でハッピーニューイヤーと、その横に君の名前書いてあるよ。

フライヤ:え、私の名前って漢字だとHappy Come Startって意味なの!!凄い!めっちゃ嬉しいわ!

彼女がいつも読んでる本に栞がわりにサッと挟んでました。

ポジティブな意味を持つ漢字を当てはめたくて奮闘した甲斐がありました。

(富がhappyは強引だし、哉に始めるって意味があるのは調べて初めて知ったけど、まあそこはご愛嬌)

そんなこんなで彼女はみんなに見送られて次の目的地へ旅立って行きました。

WWOOFなら世界各国の人と出会える…かも

ボスの奥さん曰く、多い時で4人のWWOOFerを同時に受け入れた事があるそう。

国籍も日本、ドイツ、アメリカ、韓国、中国等々、様々な国からやって来るそうだ。

オーストラリア人だけじゃなくて、色んな国の人と出会える機会に恵まれるかも。